市長あいさつ(令和2年7月臨時会)

ページ番号1006510  更新日 令和2年7月20日

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はじめに

 本日、ここに、令和2年第4回蕨市議会臨時会を招集申し上げましたところ、議員各位には、公私とも大変お忙しい中、ご参集を賜り厚くお礼を申し上げます。
 今臨時会でご審議いただく案件は、補正予算案2件、人事案8件、その他1件の計11件であります。いずれも重要な案件でありますので、慎重なるご審議をいただき、ご議決くださいますよう、お願い申し上げます。

令和2年7月豪雨災害

 はじめに、この度の令和2年7月豪雨により、70名を超える尊い命が失われるなど、甚大な被害が発生いたしました。改めまして、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。
 蕨市では、7日より、市内公共施設15か所に義援金募金箱を設置するとともに、14日には、蕨駅西口において街頭募金を実施し、1時間の取り組みで18万3818円もの募金が寄せられました。ご協力いただきました皆さんに感謝申し上げるとともに、お寄せいただきました募金は、日本赤十字社を通じて、被災地に送らせていただきます。被災地は依然として厳しい状況にありますが、一日も早い復旧、復興を願うとともに、引き続き、被災地支援に取り組んでまいります。

新型コロナウイルス感染症にかかるこの間の市の取り組み

 さて、新型コロナウイルス感染症にかかる、この間の蕨市の取り組みでありますが、まず1人10万円を支給する「特別定額給付金」については、一日も早い支給に向けて、全庁的な取り組みを進め、7月17日現在で、申請は、3万7855世帯、全世帯の約95%、支給については、3万6729世帯、71億7610万円となり、全世帯の約92%で完了しています。7月3日には、まだ申請されていない約3500世帯に対して、勧奨通知を発送するとともに、町会のご協力で、勧奨ポスターの掲示、回覧を行っておりますが、今後も、市民の皆さんの申請漏れがないよう、取り組んでまいります。
 また、蕨市新型コロナ緊急対策第1弾として実施している「小規模企業者応援金」については、7月17日現在で、申請は1275件となり、うち1207件、総額約1億3200万円の支給を終えております。申請期限は、今月末となりますが、引き続き、事業所の皆さんへの支給を進めてまいります。
 次に、公共施設の利用につきましては、6月23日に、新型コロナウイルス感染症対策本部を開催し、感染防止対策を十分に講じながら、さらに段階的に利用制限を緩和し、市民の皆さんの文化、スポーツ活動などを徐々に広げていくこととしました。7月から、公民館や市民会館、文化ホールくるるなどで、活動内容による利用制限を解除したほか、市立図書館の1階閲覧席の利用等を再開し、スポーツ施設においても、市民体育館の個人利用の再開や富士見野球場など屋外スポーツ施設の人数制限の解除、学校体育施設開放事業の再開を進めてまいりました。利用再開や緩和にあたっては、各施設で感染防止対策を徹底するとともに、利用者の皆さんには注意事項を含めて、感染に十分気をつけながら、活動をしていただくようお願いしているところです。
 また、市立病院においては、先月、5階病棟の医療従事者3名と入院患者1名の新型コロナウイルスの感染が判明したことから、5階病棟の受け入れ制限を行うとともに、保健所の行政検査に加え、病院独自に対象者を拡大して、病院スタッフや入院患者などに広くPCR検査等を実施してきました。その結果、7月7日には、全ての陰性が確認され、13日から制限を解除することができました。今後とも、感染予防に一層努めながら、地域の中核病院として、市民の皆さんの健康と地域医療を守るため、全力を尽くしてまいります。

蕨市新型コロナ緊急対策第3弾

 次に、今臨時会で補正予算を提出しております「蕨市新型コロナ緊急対策第3弾」について申し上げます。
 蕨市では、これまで、第1弾、第2弾と、2回にわたる新型コロナ緊急対策を実施し、市民の皆さんの健康と暮らし、市内事業所の営業を守るため、全力を挙げてまいりました。
 5月25日に緊急事態宣言が解除されたとは言え、依然として、市民生活や市内事業所は、大変厳しい状況にあることから、この度、国の第2次補正予算における新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金も活用して、引き続き、市民の皆さんの健康と暮らし、市内事業所の営業を守るとともに、感染防止と社会経済活動の両立を図る取り組みを支援するため、総事業費約6億6500万円からなる蕨市新型コロナ緊急対策第3弾をとりまとめさせていただきました。

(1)経済対策

 第3弾は、4つの柱からなりますが、1つ目の柱は、経済対策です。
 経済対策の第1は、緊急対策第1弾で実施し、多くの事業所から大変喜ばれております、小規模企業者応援金について、その第2弾として、売り上げの減った市内小規模企業者に対し、追加で、10万円の応援金を支給いたします。申請は9月1日からを予定しています。
 第2は、「小規模企業者新型コロナ対策支援事業」です。これは、小規模企業者の皆さんが、国の持続化補助金を活用して、新型コロナウイルスに対応するために行った取り組みに対し、事業所の自己負担額について、25万円を上限に支援するものです。また、持続化補助金に採択されなかった場合も、補助率3分の2で25万円を上限に補助いたします。持続化補助金における事業所負担にも活用できる支援制度は、県内初となります。
 第3は、民間の決済事業者と連携し、スマホ決済を活用して、市内の対象店舗で買い物をした場合、一定割合のポイントが還元される「地域活性化・消費者応援事業」を実施します。この事業を通じて、市内での消費拡大、ポイント還元を通じての消費者への応援とともに、感染防止対策として有効と言われるキャッシュレス化の推進を進めていきたいと考えています。

(2)生活支援対策

 2つ目の柱は、生活支援対策です。
 第1は、第2弾で実施した水道基本料金の2か月無料化について、さらに、2か月分、無料化を延長するもので、合計、4か月分の無料化となります。
 第2は、生活困窮世帯に対し、原則3か月、最大で9か月、家賃を支援する住居確保給付金について、新型コロナウイルスの影響による利用者の急増に対応するため、予算の増額をはかります。
 第3は、国の第2次補正で実施されることとなった、「ひとり親世帯臨時特別給付金」事業の実施です。これは、児童扶養手当を受給しているひとり親世帯等に対し、1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円を支給するもので、さらに、収入が大きく減少した世帯には1世帯5万円の追加給付があります。

(3)教育文化支援対策

 3つ目の柱は、教育文化支援対策です。
 第1は、国のGIGAスクール構想に基づく、児童生徒1人1台のパソコン整備について、第2弾の緊急対策で、前倒しを行いましたが、更なる前倒しを行い、4か年で計画していた整備を全て今年度中に行うことにしました。
 第2は、新型コロナウイルスの影響で、イベントなどが中止となり、活動の場を大きく制限されている、市内の文化、芸術活動を担う方々に対する支援として、アーティスト動画配信プロジェクトを実施します。これは、プロ、アマを問わず、文化、芸術活動を担う方々に対して、動画の作成、配信を支援するとともに、市民の皆さんにも、芸術文化に触れる機会を増やし、元気を届けようというものです。参加者は公募を行い、プロの方には、謝礼もお支払いする予定です。
 第3は、学校再開後の教育活動を支援するため、児童生徒の学習支援や感染防止対策などを担っていただく、学習指導員、スクール・サポート・スタッフを各校にそれぞれ1名配置します。

(4)感染予防対策

 4つ目の柱は、感染予防対策です。
 第1は、災害対策用資機材等の整備として、感染防止対策として利用できる避難所用テントや消毒液、口腔ケアなどの衛生用品の整備を行います。
 第2は、市立病院の医療体制の強化として、感染の疑いがある患者に対応した、組み立て式の簡易陰圧ブースの整備を行います。

結びに

 蕨市新型コロナ緊急対策第3弾の内容は、以上でありますが、現在、社会経済活動の再開が進む中で、再び東京圏を中心に感染拡大への懸念が高まっており、埼玉県内、そして、蕨市内でも感染者の増加傾向が見られます。
 埼玉県知事からは、新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項に基づき、感染症対策が不十分な施設について、業種や地域を問わず利用を避けるよう、県民の皆さんに協力が要請されていますが、改めて、感染防止を徹底するなど新しい生活様式を踏まえながら、社会経済活動に取り組んでいくことが重要となります。市民の皆さん、市内事業所の皆さんには、引き続き、こうした取り組みへのご協力をお願い申し上げます。
 私は、これからも、市長として、市職員と一丸となって、市民の皆さんの健康と暮らし、事業所の皆さんの営業と暮らしを守りぬくとともに、感染防止と社会経済活動の両立を図る取り組みへの支援に向けて、全力を尽くしていく決意でありますので、市議会をはじめ、市民の皆さんの一層のご理解、ご協力をお願いする次第です。
 以上、簡単ですが、令和2年第4回蕨市議会臨時会のあいさつといたします。ありがとうございました。

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