市長報告(平成30年6月定例会)

ページ番号1002640  更新日 令和1年11月23日

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本日、ここに平成30年第2回蕨市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様には、公私とも大変お忙しいなか、ご参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。今定例会でご審議いただく案件は、条例案3件、その他2件の計5件であります。
いずれも重要な案件でありますので、慎重なるご審議をいただき、ご議決くださいますよう、お願い申し上げます。
さて、私が蕨市長として3期目のスタートを切ってから、今月4日で丸3年を迎えます。
この間、私は、市民の皆さんとの直接の対話、ふれあいを原点にしつつ、7万5000市民の幸せと蕨市の限りない発展のために、全力で、市政運営に当たってまいりました。
3期目の市長マニフェストにつきましても、公民館、市民体育館、市民会館の耐震化や全ての防犯灯のLED化と街なか防犯カメラの設置、認可保育園の増設や学校も活用しての学童保育室の整備、錦町スポーツ広場の人工芝化、市借金の更なる削減と土地開発公社の経営健全化など、お約束した施策を着実に実行するとともに、今年度は、市庁舎の建替え、蕨駅西口再開発事業の推進、超高齢社会への対応という、蕨の未来への更なる前進に向けた3大プロジェクトについても、大きな一歩を踏み出すことができました。
今後とも、議員の皆様はもとより、市民の皆さんと力を合わせて、日本一住みよいコンパクトシティ蕨の実現に向けて、全力を尽くしてまいりますので、なおいっそうのご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
それでは、ここで、先の定例会から今日までの市政の取り組みや当面する課題など6点につきましてご報告を申し上げ、議員の皆様をはじめ、市民の皆さんのご理解をいただきたいと思います。

1点目は、市長タウンミーティングについてご報告申し上げます。
今年度の市長タウンミーティングは、4月14日から22日までの期間、市内5地区で開催し、これまでで最も多い526人の市民の皆さんにご参加いただきました。
私からは、平成30年度の予算と主な施策についてご説明させていただき、その後の市民の皆さんとの意見交換では、公園の管理や学校給食の充実、高齢者、障害者支援、蕨駅西口再開発事業に関することなど、暮らしの身近な問題から市政全般まで、さまざまなご意見やご提案をいただき、その一つひとつについてお答えさせていただきました。
お寄せいただいたご意見については、すでに対応したものもありますが、今後とも、可能な限り、市政に反映していきたいと考えています。併せて、市長タウンミーティングの概要は、市のホームページに掲載しておりますので、ご覧いただきたいと思います。

2点目は、「蕨市新庁舎建設基本構想・基本計画審議会」の設置についてご報告申し上げます。
市庁舎の耐震化整備については、昨年、「蕨市庁舎整備検討審議会」からの答申や市民アンケート結果等を踏まえて検討を進め、12月には、現在地での建て替えを基本とする「蕨市庁舎耐震化整備基本方針」を決定いたしました。
市庁舎は、市民サービスや災害対応の拠点としての機能はもちろん、市民にとって使いやすく親しみがもて、将来にわたって安心して使えることが重要であり、その整備は、蕨の未来に向けた一大事業であります。
そこで、今年度は、総務部内に庁舎建設室を新設するとともに、新庁舎の基本理念や建設にあたっての基本的な考え方、庁舎の規模、機能、事業スケジュールなど、今後の設計や工事の根幹となる「基本構想・基本計画」の策定に向けて、学識経験者や市議会議員、公共的団体の代表、公募市民の計13名で構成される「蕨市新庁舎建設基本構想・基本計画審議会」を設置いたしました。
審議会は5月28日に第一回目を開催し、私から、審議会の齊藤(さいとう)正人(まさと)会長に「蕨市新庁舎建設基本構想・基本計画」の策定について、ご審議いただくよう諮問いたしました。
今後、審議会は、7回程度の開催を予定しておりますが、専門的な能力を有する事業者による支援とともに、今年整備された県内他自治体の新庁舎視察や今月実施する「蕨市新庁舎建設に関する市民アンケート」の結果も参考にしながら、活発なご審議をいただき、来年1月を目途に答申をいただければと思っております。
市では、その後、答申を踏まえ、最終的な基本構想・基本計画案を取りまとめ、パブリック・コメントを行ったうえで、今年度中に決定していく予定であります。

3点目は、街なかAEDステーション事業についてご報告申し上げます。
突然の心肺停止の際に使用する自動体外式除細動器、いわゆるAEDは、市民の皆さんの命を守る上で大変重要な役割を持っています。
蕨市では、この間、公民館や学校などの公共施設にAEDの設置を進めてきましたが、施設が閉まる夜間などには使うことができないことから、市民の皆さんが昼夜を問わず利用しやすい環境を整えるため、今年度の新規事業として、市内の24時間営業のコンビニエンスストアとガソリンスタンドに市がAEDを設置する、街なかAEDステーション事業に取り組むこととしました。
新年度に入ってから、店舗への事業説明を行うとともに、5月15日には、コンビニエンスストア各社との間で街なかAEDステーション協定合同締結式を行うなど、設置に向けた取り組みを進め、本日6月1日に事業を開始いたしました。設置店舗は、市内24時間営業のコンビニエンスストア31店舗とガソリンスタンド1店舗となっており、各店舗には設置が分かるようにステッカーが貼られています。
なお、コンビニエンスストア1店舗については、手続き上、6月中旬の設置を予定しています。
また、AEDは、音声の指示に従い、誰もが使用できるものですが、万一のときに落ち着いて操作をしていただくために、消防署において普通救命講習を開催するほか、団体等を対象とした出前講座、小学5年生の救命入門コースなどに取り組んでいるところです。
この街なかAEDステーション事業によって、いつでもだれでもAEDが使用できることとなりますが、今後とも市民の安心と安全を守るための取り組みを進めてまいります。

4点目は、蕨市教育センターの機能拡充についてご報告申し上げます。
蕨市教育センターについては、平成28年4月に福祉・児童センターに開設し、児童生徒、保護者の教育相談や、時代の要請に応じたさまざまな教育課題についての調査研究などを行ってまいりましたが、増加傾向にある外国人児童生徒などへの日本語指導の対応や教育相談の更なる充実、教職員の指導力向上に向けた研修の拡充を図るため、本年4月に中央小学校1階に移転しました。
このことで、日本語特別支援教室や適応指導教室、相談室、研修室など、それぞれ専用の部屋を確保することができ、教育相談では、落ち着いた静かな環境の中で安心して相談していただけることとなったほか、日本語特別支援教室は、週3回の開催から、月曜から金曜まで毎日開催されるようになり、黒板や机、ロッカー、掲示板など、学校の教室と同じ環境の中で、子どもたちは日本語の学習に励んでいます。
また、教科書採択に向けた教科書の展示を行うほか、新たに配置した主任指導員を中心に、さわやか相談員を対象としたカウンセリング力向上研修や若手教員を対象とした指導力向上研修をはじめとする様々な研修を実施するなど、今後も学校教育の更なる充実を図ってまいりたいと考えております。

5点目は、「生産性向上特別措置法」を踏まえた市内中小企業の支援についてご報告申し上げます。
先日、国会において、「生産性向上特別措置法」が成立しましたが、この法律には、中小企業の生産性向上に資する設備投資の促進を図ることが盛り込まれております。
蕨市においては、平成26年度に成立した「小規模企業振興基本法」を踏まえ、27年度には「創業支援事業計画」を策定し、蕨商工会議所の「経営発達支援計画」と合わせて計画の推進を図るなど、中小企業や小規模事業所への支援を行ってまいりました。
この度の「生産性向上特別措置法」の制定を受け、更なる中小企業の支援に向けて、市として「導入促進基本計画」の策定に取り組むとともに、今議会に提出しました「蕨市税条例等の一部を改正する条例」において、一定の条件を満たした中小企業による生産性向上に向けた設備投資について、その償却資産に対する固定資産税を3年間ゼロとする特例措置を導入することとしました。このことにより、中小企業による設備投資の促進を図るとともに、国の「ものづくり・サービス補助金」や「持続化補助金」等の優先採択や補助率引き上げによる重点支援が受けられることとなります。
今後、蕨市税条例等の一部改正について市議会でのご議決をいただいた上で、「導入促進基本計画」の策定等、蕨商工会議所と連携しながら手続きを進めるなど、引き続き、中小企業への積極的な支援を通じた本市経済の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。

6点目は、蕨市PR大使に、蕨市出身で、現在、宝塚歌劇団の雪組トップ娘役として活躍している真彩希帆(まあや きほ)さんが就任いたしましたのでご報告申し上げます。
蕨市PR大使は、コンパクトシティ蕨の魅力を市内外に発信するため、蕨市にゆかりのある著名人や文化人の方々に委嘱するもので、5月19日、兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団において、真彩希帆さんにPR大使の委嘱をいたしました。
真彩さんは、小学生の時に、東公民館で行われている子どもミュージカルラビコに参加し、ミュージカルと出会いました。その後、大変な努力を重ね、宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団に入団し、昨年夏に、雪組トップ娘役に就任されました。昨年8月からのトップ娘役就任お披露目公演は、連日超満員の人気ぶりでした。
蕨の若者のこうした活躍は、市長として大変うれしく、また、市民にとっても誇らしいことです。
5月19日の委嘱式で、私からは、蕨の魅力を大いに発信していただくことをお願いしましたが、真彩さんからは、「人々が温かく、思い出が詰まった大好きな蕨のPR大使としてがんばっていきたい」と、抱負を話してくれました。
真彩さんには、ぜひ、これからも多くの観客に感動を与えるトップスターとして、ますますのご活躍を期待しています。

以上、簡単ではありますが、平成30年第2回蕨市議会定例会における市長報告といたします。ありがとうございました。

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