市長報告(平成28年9月定例会)

ページ番号1002654  更新日 令和1年11月23日

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本日ここに、平成28年第4回蕨市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様には、公私とも大変お忙しい中、ご参集を賜り厚くお礼を申し上げます。

さて、今定例会でご審議いただく案件は、条例案1件、補正予算案2件、その他1件、決算認定9件の計13件であります。いずれも重要な案件でありますので、慎重なるご審議をいただき、ご議決くださいますようお願い申し上げます。

それでは、ここで、先の定例会から今日までの市政の取り組みや当面する課題など6点につきまして、ご報告を申し上げ、議員各位をはじめ、市民の皆さんのご理解を賜りたいと思います。

1点目は、「ふるさとわらび応援寄附の寄附者に対する返礼品制度」についてご報告申し上げます。

この制度は、寄附をいただいた方々にお礼の気持ちとして蕨の魅力にあふれた返礼品をお贈りすることで、ふるさと蕨にいっそうの愛着を感じていただき、更に多くの方々に寄附で蕨を応援していただこうとするもので、運営の準備が整ったことから、9月30日より開始いたします。

具体的には、インターネット上のふるさと納税ポータルサイトを通して、24時間、寄附の受付を行うとともに、寄附をいただいた方には、寄附金額5,000円から30万円以上までの間で設定した8コースの中から返礼品を贈呈いたします。

返礼品については、市内の事業者から提供をいただく鉄道模型や双眼鏡、双子織の小物、せんべいなどのほか、蕨市とふれあい交流協定を締結している群馬県片品村にもご協力いただき、片品村の特産品である、豚肉や名水も取り揃えました。
更に、ふれあい交流協定締結20周年を記念した、片品村の宿泊施設で使える宿泊チケットとわらびりんごサイダーのセットを数量限定で用意いたしました。

これまで、「ふるさとわらび応援基金条例」に基づき、寄附者の意見を多様なまちづくりに反映できる仕組みを整え、保育園や小学校の備品、高規格救急車の購入などに寄附金を活用してまいりましたが、これらの取り組みに返礼品制度を加えることにより、更なる寄附の充実につなげていきたいと考えています。

2点目は、認可保育園の増設についてご報告申し上げます。認可保育園については、子育て支援の中心的施策と位置づけ、27年度に3園、28年4月に2園が開園するなど、施設の増設に向けて積極的に取り組んでまいりました。

その結果、待機児童数については、26年4月の47名、27年4月の33名から、本年4月には3名へと大幅に減らすことができました。
同時に、女性の社会進出の更なる拡大などにより、その後も認可保育園の入園希望者は増加を続けており、また、認可保育園の不承諾者数も一定数あることから、待機児童ゼロを目指し、更に1園、認可保育園を増設することといたしました。

新たに整備される認可保育園の概要につきましては、名称は「(仮称)蕨ゆたか保育園」、計画定員は60名であり、場所は中央3丁目、整備・運営主体は、埼玉県内で小規模保育園を開設している「株式会社アンジュ」となっており、蕨市では、来年4月の開園に向けて、整備費に対する補助などの必要な支援を行ってまいります。

3点目は、留守家庭児童指導室の増設についてご報告申し上げます。

留守家庭児童指導室についても、保育園と同様に利用ニーズが増加傾向にあることから、この間、施設の増設に取り組んでまいりました。

平成27年度には、中央小学校と東小学校内で留守家庭児童指導室の整備を行い、本年4月に、それぞれ開設いたしました。28年度については、現在、北小学校区と塚越小学校区の2か所で、29年4月の開設に向けて増設工事を進めています。

また、南小学校区については、急激なニーズの増加に対応するため、本年4月から、旧南町デイサービスセンターを暫定利用して開設し、7月に、南小学校内に移転しました。

こうした中、西小学校区と中央東小学校区においても、29年度に利用希望者が定員を大幅に超える見通しとなったことから、さらに2つの施設を29年4月の開設に向けて増設することとしました。

一つ目の西小学校区については、西小学校の一時的余裕教室を活用して施設の整備をいたします。2つ目の中央東小学校区については、現在の施設を2階建てに改築し、1階・2階それぞれの2施設としますが、施設の建て替えが29年度中となるため、来年4月には、中央東小学校の一時的余裕教室2室を暫定利用する形で施設の増設を図り、建て替えが完了した後、移転いたします。

これらの整備により、この2年間で、すべての小学校区に増設が図られることとなり、留守家庭児童指導室は、合計で16施設となります。

4点目は、障害のある方を対象とした生活介護事業の拡充についてご報告申し上げます。

生活介護事業は、主に、昼間において、入浴や排せつ、食事の介護など、日常生活上の支援を行っています。

現在、市内で生活介護を行う事業所は、多機能型事業所のスマイラ松原の1か所のみで、定員45名に対し利用者45名となっていることから、特別支援学校の卒業生をはじめ、今後、障害のある方々の地域における生活の場の確保に向け、市内2か所目となる事業所を、交流プラザさくら内に併設されていた旧南町デイサービスセンターの施設を利用し、整備することとしました。
6月からは、事業の実施に向けて運営する事業者の公募を行い、7月に、生活介護事業定員20名、放課後等デイサービス事業定員10名の多機能型事業の提案を行った特定非営利活動法人「ベストライフ」を運営事業者候補として選定いたしました。今後は、この事業者と具体的に協議を行い、協定を締結した後、来年4月の事業開始に向け整備を進める予定です。

引き続き、障害のある方々が地域で安心して暮らせるまちづくりに、取り組んでまいりたいと考えております。

5点目は、アクティブシニアの社会参加支援事業についてご報告申し上げます。

シニア世代については、これまで「社会に支えられる」側と言う側面が強調されてきましたが、実際は、65歳以上の8割以上は、介護を必要としない元気な方々です。

超高齢化が進む中で、こうした元気な高齢者、アクティブシニアの方々が、自身の希望に合わせて仕事やボランティアで活躍できるようなまちづくりを進めることが、まちの発展にとっても、また、高齢者自身の生きがいづくりや健康増進にとっても大変重要となっています。

今回の事業は、そうした元気なシニア世代の皆さんが、地域を支える担い手として、ボランティアや市民活動など地元で活躍できる取り組みを進めていくもので、この度、蕨市を含めた県内7つの自治体が、埼玉県のモデル事業として決定を受けました。

具体的には、シニア世代の皆さんが地域デビューをするきっかけとなるような取り組みを進めていくもので、基調講演や市内で活動しているさまざまなボランティア団体、市民活動団体を紹介する「見本市」、シニア世代の皆さんに実際に活動に参加していただく「ボランティア・市民活動体験会」の開催のほか、市民活動を始めたいというシニア世代と仲間を求めている団体を結び付ける役割を持つナビゲーターをわらびネットワークステーションに配置します。

更に、仕事などで培った経験やスキルを、講師として地域で活動していただくための「つながるバンクスキルアップ講座」を開催するなど、こうしたさまざまな取り組みを通じて、皆さんの活躍を後押していきたいと考えています。

6点目は、国際青少年キャンプ事業についてご報告申し上げます。

今年14回目を迎えた本事業は、7月22日から8月2日までの期間、蕨市の姉妹都市であるアメリカ・カリフォルニア州エルドラド郡で開催され、蕨市の青少年14名と指導者3名、通訳1名の合計18名が訪問しました。

今回、5年ぶりにエルドラドでの開催となったきっかけは、昨年の秋、姉妹都市締結40周年を記念して蕨市に来られたエルドラド郡の皆さんとの懇談の中で機運が高まったことでした。

私自身は、市長就任以来、これまで、様々な機会にご招待をいただきながら、公務の都合等で訪問できないままでありましたが、今回、改めて、国際青少年キャンプに合わせて、ぜひ、姉妹都市蕨の市長として、エルドラド郡を訪問してほしいとの招待状を、ブライアン・ヴィアキャンプ郡長や郡庁所在地であるプラサビル市のパトリシア・ボレリー市長からいただいたことから、7月25日から8月2日の日程で、初めて訪問させていただきました。

滞在期間中は、郡庁舎や郡議会、プラサビル市などへの訪問に加え、夏の重要な産業となっているアメリカンリバーでのラフティングや、日米交流の原点である「おけいの墓」の訪問など、青少年たちのキャンププログラムにも参加いたしました。

今回の訪問では、エルドラド郡の広大な自然や歴史、文化に触れ、エルドラド郡の皆さんとの交流を通じて、友情と信頼を深めることができ、蕨市とエルドラド郡の友好親善の更なる発展にとって、大変有意義なものとなりました。

参加した青少年たちにとっても、家族同様に温かく迎えてくれた受け入れ家庭の皆さんや、さまざまなプログラムを通じたエルドラド郡の青少年たちとの交流は、たいへん貴重でかけがえのない経験であり、自分自身の世界を大きく広げるきっかけになったことと思います。この貴重な経験を、ぜひ、青少年の皆さんの将来に、大いに生かしていただきたいと心から願っています。

以上、簡単ではありますが、平成28年第4回蕨市議会定例会における市長報告といたします。ありがとうございました。

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