蕨市市制施行60周年記念式典 市長式辞

ページ番号1004296  更新日 令和1年11月29日

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●はじめに

 皆さん、おはようございます。蕨市長の頼高英雄でございます。主催者を代表して、ご挨拶申し上げます。
 素晴らしい秋晴れに恵まれた本日、埼玉県知事・大野元裕様をはじめとする多くのご来賓の皆様、そして、今日の蕨を築き上げるうえで、多大なるご貢献をいただきました多くの市民の皆様のご臨席をいただき、蕨市市制施行60周年記念式典をこのように盛大に開催できますことを、市長として心から感謝申し上げます。
 また、ただいまは、素晴らしい演奏と歌声で、オープニングを飾っていただきました蕨フィルハーモニックウインズ並びに蕨一中音楽部の皆さん、ありがとうございました。

●日本一小さなまちにあふれる歴史と文化

 さて、蕨市は、本年、市制施行60周年という大きな節目を迎えることができました。
 皆さん、ご承知の通り、私たちのまち蕨は、日本一小さく、人口密度は日本一高い市でありますが、とても、歴史と文化が豊かなまちであります。
 江戸時代には、中山道の宿場町として栄え、その後、機織りのまちとして発展し、明治22年には、当時の蕨宿と塚越村が合併して蕨町となり、それから130年にわたり、今の市域面積の下で、まちづくりが進んでまいりました。
 終戦の翌年には、日本全体が戦争直後の荒廃した状況にある中で、地元青年団が中心となって、次代を担う若者を激励しようと、全国に先駆けて成年式を行った、成人式発祥の地でもあります。蕨で最初の学校である今の北小学校は、来年、創立150周年を迎えますが、これは、埼玉県内でも最も古い学校であり、ここにも、蕨の歴史や文化の深さがあらわれています。

●蕨のまちづくりを支えてきた市民の熱い思い

 そして、日本が、戦後から高度経済成長期に入った昭和34年4月1日、蕨市は、埼玉県内で23番目となる市制を施行したのであります。この間、高度経済成長からバブル経済とその崩壊、長引くデフレ経済、更には人口減少社会へと、時代は大きく変わってきましたが、こうした中にあって、蕨市は、この60年間、市民の皆さんの素晴らしい地域力に支えられながら、歴史・文化・コミュニティの豊かさと利便性の高さを併せ持つ、日本一のコンパクトシティとして、住みよいまちづくりが着実に進んできました。
 市制施行当時、約4万4000人であった人口も、現在は7万5000人を超え、人口減少社会にあっても、人口の微増傾向が続いています。
 こうしたまちづくりの中で貫かれてきたことは、何でしょうか?それは、ふるさと蕨への誇りの高さであり、自分たちのまちは自分たちの手で築き上げようという自主自立の精神であり、次代を担う人づくりへの熱い思いであったのではないか、と私は思うのであります。

●市制60周年をともに祝い各種記念事業を実施

 本日の記念式典では、今日まで、様々な分野で市政の発展に多大なるご尽力をいただきました市民の皆さんを自治功労者として表彰させていただくとともに、蕨の文化勲章ともいうべき、第36回蕨市けやき文化賞の授賞式を行うことになっています。
 改めまして、受賞者の皆さんをはじめ、今日の蕨を築き上げるうえで、ご尽力をいただきました全ての皆さんに対し、市長として、心からの敬意と感謝を申し上げる次第であります。
 こうして迎えた市制60周年を、私は、市民の皆さんとお祝いするとともに、蕨の更なる飛躍の契機とすべく、982件の公募作品の中から選ばれた「笑顔 希望 ずっとぎゅっと蕨」とのキャッチフレーズの下、4月のオープニングセレモニーをスタートに様々な記念事業に取り組んでいるところであります。
 9月には、NHKラジオ深夜便のつどいが開催され、本日の記念式典では、蕨市出身のフリーアナウンサーである小島奈津子さんの講演会も行われます。来年2月には、なんでも鑑定団が蕨にやってくることになり、今月から、お宝鑑定の募集も始めました。市制60周年をテーマとして、市民の皆さんから事業提案していただく協働事業提案制度を通じて3つの事業が採択され、行われていますが、本日、式典会場入り口に飾られた素晴らしい「生け花」も、協働事業提案制度による彩の花の皆さんの作品です。
 また、本日、ご参加いただきました皆さんには、蕨ブランドである、蕨で生まれた伝統的な織物・双子織を使ったコースター、蕨で生まれ、日本一早く実がなる、わらびりんごを使ったサイダー、そして、2年に及ぶ研究の末、先月、完成・発売され、大きな話題となっている「わらびの蕨餅」をお持ち帰りいただくこととなっていますので、お楽しみいただければと思います。

●素晴らしい地域力を生かし全国に誇れる蕨のまちづくりを推進

 さて、私は、市長就任以来、市民の皆さんの暮らしを支え、心が通い合う日本一のあったか市政を掲げて、市政運営にあたってまいりましたが、現在、コンパクトシティ蕨将来ビジョンの後期実現計画並びに私の新しいマニフェスト「あったか市政第2ステージ」に基づき、市民の皆さんとの協働の下、防災対策や防犯対策をはじめとする「安全安心のまちづくり」、音楽によるまちづくりや双子織など地域資源を生かした蕨ブランドなど「にぎわいあふれる元気なまちづくり」、そして、子育てや教育、介護、健康づくりなど「みんなにあたたかいまちづくり」を進めています。
 同時に、蕨の未来への発展に向けて、地域包括ケアシステムの構築などの超高齢社会に対応したまちづくり、蕨の玄関口にふさわしい蕨駅西口再開発、そして、市民サービスと災害対応の拠点である市役所の建替え、を未来への3大プロジェクトとして推進しており、蕨市は、今まさに飛躍の時を迎えています。
 昨年の市民意識調査では、蕨のまちへの愛着は73.3%と大変高い結果でありましたが、こうした市民の皆さんのまちへの愛着の高さこそ、蕨の素晴らしさであり、蕨のまちの発展の最大の原動力であります。 蕨には、全国で活躍されている方々がたくさんいますが、いつも、蕨に思いを寄せていただき、本日の式典に向けて、たくさんのお祝いメッセージをお寄せいただきました。
 また、「わたしたちのまち わらび」をテーマに、市内の小中学生から60周年記念作文を募集し、1009件もの作品が寄せられ、本日、優秀作品の表彰と作文朗読がありますが、素晴らしい作品がたくさんあり、ここにこそ、蕨の未来があるのではないかと思うのです。
 今日、わが国は、超高齢社会と人口減少社会への対応、持続可能な経済成長の実現、大規模災害への備えなど、大きな課題に直面していますが、それを打開するカギは、住民に最も身近な地方自治体における住民と一体となった、個性的で魅力的なまちづくりにあるといわれています。
 市民の皆さんが、まちへの高い愛着と「自分のまちは自分で創る」との気概をもって積極的にまちづくりに参加し、歴史と文化、コミュニティの豊かさと利便性を併せ持つ蕨は、正に、全国のモデルとなるまちづくりを進める力があると確信しています。
 私は、市長として、蕨の素晴らしい地域力を生かして、これからも、全国に誇れる蕨のまちづくりを進めていきたいと決意しています。
 本日、ご参会いただいている皆様は、正に、各方面にわたり、蕨のまちづくりを支えている方々であります。ぜひ、蕨の更なる発展に向けて、引き続きのお力添えをお願いする次第であります。

●むすびに

 むすびに、ご参会の皆様のご健勝とご多幸、そして、蕨の限りない発展をご祈念申し上げ、市長としてのご挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

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