市長報告(令和元年6月定例会)

ページ番号1002635  更新日 令和1年11月23日

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本日、ここに令和元年第2回蕨市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様には、公私ともたいへんお忙しいなか、ご参集を賜り、厚くお礼を申し上げます。
今定例会でご審議いただく案件は、条例案8件、補正予算案2件、契約案1件、その他2件の計13件であります。いずれも重要な案件でありますので、慎重なるご審議をいただき、ご議決くださいますようお願い申し上げます。
さて、この度、6月2日の市議会議員選挙で当選を果たされた議員の皆様には、市長として心からのお祝いを申し上げます。また、今期で引退される議員の皆様には、今議会が最後の議会となりますが、長年にわたり、蕨市政の発展と市民福祉の向上にご尽力をいただきましたことに心からの敬意と感謝を申し上げます。

私自身におきましても、市議会議員選挙と同時に行われた、この度の市長選挙で、市民の皆さんの大きなご支持をいただき、4回目の当選を果たすことができました。私は、今回の選挙で、市長就任以来、市民の皆さんとともに進めてきた、暮らしを支え、心が通い合う「あったか市政」を継続・発展させつつ、これまでの市政改革の成果の上に立って、蕨のまちを更に大きく飛躍させる「あったか市政」第2ステージを掲げ、その推進を市民の皆さんに訴えさせていただきました。今回の選挙結果は、これまでの「あったか市政」の下で、子育てや教育、医療や介護、防災、防犯、まちのにぎわい、財政の健全化など、住み良い蕨のまちづくりが大きく前進してきたことを、市民の皆さんに高く評価していただくとともに、これからも、「第2ステージ」として、この市政を更に前進させて欲しい、との思いが、はっきり示されたものと、大変うれしく思っております。
同時に、改めて、市民の皆さんの期待の大きさ、その責任の重さを実感しており、これからも、市長として、その期待にしっかりと応え、蕨の未来に対する責任を果たしていく決意であります。

「あったか市政」第2ステージでは、これまでの成果の上に立って、安心と希望にあふれ、もっと、もっと住みたい蕨、住み心地ナンバー1(ワン)と言える蕨に向けて、6つの柱と50項目のマニフェストを掲げさせていただきました。

その主なものを申し上げますと、第1は、みんなにあたたかく、誰もが健康に暮らせる「健康都市蕨」づくりであります。これまで、市民の皆さんと協働で進めてきた健康づくりや介護予防、認知症対策の取り組みを更に進めるとともに、塚越地区に第3地域包括支援センターを整備するなど、超高齢社会に対応した地域包括ケアシステムを構築してまいります。また、市民の健康を守る拠点である市立病院は、医師確保や地域連携の強化など、この間の経営改革の取り組みを通じて、赤字経営から脱却するとともに、昨年度には、将来構想を策定し、今年度から、施設の耐震化について、検討委員会での検討を本格的に始めたところです。第2ステージでは、いよいよ、これを具体的な形にして、これまで以上に市民に愛され、頼りになる市立病院を目指してまいります。

第2は、大きく前進してきた子育て、教育を更に充実させ、「子育てしたい」と思えるまち蕨を目指すことです。こどもの医療費無料化については、特に自己負担の大きい入院は、18歳、高校卒業まで拡大するとともに、大幅に増設してきた認可保育園、学童保育室は、その後も利用希望者が増え続けていることから、更なる増設に取り組みます。後ほど、詳しくご報告しますが、認可保育園については、早速、来年4月の開設に向けて、動き出しているところです。また、教育では、地域の避難所ともなる小中学校の体育館にもエアコンを設置するとともに、外国語指導助手、ALTの増員や英検受験料への補助など英語教育の充実、学校ICT環境の整備にも取り組んでまいります。

第3は、元気な商店街・にぎわいあふれるまち蕨に向けて、取り組みを更に前進させることです。この間、双子織などの蕨ブランド、市民音楽祭、河鍋暁斎記念美術館との連携など、まちのにぎわい創出に向けた新しい取り組みが始まってまいりましたが、これを更に強化、前進させるとともに、元気な商店街づくりに向けて、街路灯電気料に対する補助率100%への引き上げや商店リニューアル助成制度の創設などに取り組んでまいります。また、蕨の新しい魅力あふれるにぎわいの核として、駅前広場を拡幅リニューアルするとともに、魅力的なお店や便利でおしゃれな図書館、行政センターの整備など、蕨の顔、玄関口にふさわしい蕨駅西口再開発を推進してまいります。

第4は、これまで大きく前進してきた防災対策を更に加速化し、防災都市蕨を実現していくことです。蕨の消防防災行政の拠点の一つである消防署塚越分署の建替えを今年度から始めるとともに、防災行政無線のデジタル化、自主防災会への支援強化に取り組みます。また、市民サービスと災害対応の拠点である蕨市役所については、現在地での建替えに向けて、大変大きな事業でありますが、未来への責任として、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

以上、「あったか市政」第2ステージで掲げたマニフェストの主な項目について申し上げましたが、こうしたマニフェストの着実な推進を通して、市民の皆さんの期待に全力でお応えしていきたいと思います。

それでは、前定例会後の市長報告として、5点についてご報告申し上げます。

1点目は、市長タウンミーティングについてご報告申し上げます。今年度の市長タウンミーティングも、これまで通り、「新年度の予算・施策について」をテーマに、4月に、市内5地区で開催し、これまでで最も多い538人の市民の皆さんにご参加いただきました。私からは、新年度予算の内容と主な施策についてご説明させていただき、その後の市民の皆さんとの意見交換では、公園の管理や受動喫煙防止対策、障害者支援、コミュニティバスに関することなど、暮らしの身近な問題から市政全般まで、さまざまなご意見やご提案をいただき、その一つひとつについてお答えさせていただきました。お寄せいただいたご意見については、すでに対応したものもありますが、今後とも、可能な限り、市政に反映していきたいと考えています。併せて、市長タウンミーティングの概要は、市のホームページに掲載しておりますので、ご覧いただきたいと思います。

2点目は、認可保育園の増設および定員拡大についてご報告申し上げます。蕨市では、認可保育園の更なる増設に向けて、この度、設置にご協力いただける土地の所有者に奨励金を交付する独自の誘致策を講じることとしました。その結果、来年4月の開設に向けて、新たに、錦町3丁目に、「社会福祉法人良心会」により、計画定員69人の「(仮称)蕨錦町ゆたか保育園」が整備されることとなりました。また、既設の中央3丁目にある「蕨ゆたか保育園」については、1階の空き店舗部分を整備し、定員を20人程度拡大することとなりました。今後、来年4月の開園および定員拡大に向けて、埼玉県からの補助金もいただきながら、整備費に対する補助など、必要な支援を行ってまいります。

3点目は、蕨駅西口再開発事業における図書館整備についてご報告申し上げます。昨年度には、蕨駅西口再開発事業における公共公益施設の一つとして、図書館を整備する方針を決定し、今年度には、新図書館整備に向けた設計を進めていくこととなりますが、4月には、市民1000人を対象としたアンケートを実施し、新しい図書館にどのようなサービスを期待するのか、市民の皆さんのご意見をお伺いしました。その結果、「図書の充実」や、「開館時間の延長」、「Wi-Fi(ワイファイ)環境の整備」、「閲覧・学習席の充実」、「飲食スペースの設置」などの声が寄せられました。今後、市民の皆さんとともに、便利で魅力的な図書館を整備していくため、新図書館整備に向けた「ワークショップ」を開催することといたしました。メンバーは公募の市民を含めて25人ですが、高校生や駅を利用する会社員の皆さんなども含まれており、2回程度の開催を予定しています。既に、6月16日に開催された第1回では、活発な議論を行っていただき、来月開催される第2回では、皆さんからの提案を取りまとめていただく予定ですが、市民の皆さんの願いに応える素晴らしい図書館を目指して、取り組みを進めてまいります。

4点目は、消防署塚越分署の建替えについてご報告申し上げます。塚越4丁目の消防署塚越分署については、築40年以上が経過し、耐震化整備が必要となったことから、平成29年度に策定した「建替基本計画」で、現在地での建替え方針を決定し、昨年度は、基本設計・実施設計に取り組んでまいりました。今年度からは、現在地での建替え工事に向けて、5月には、分署を一時的に市民公園の管理棟内に移転いたしました。現在、旧塚越分署の解体工事を進めているところですが、新しい塚越分署の建設は、今議会で上程している工事請負契約案件のご議決をいただいた後、7月から工事を開始し、完成は令和2年7月を予定しています。新しい分署には、防火水槽や自家発電設備、女性職員用仮眠室などのほかに、自主防災会の皆さんによるスタンドパイプでの放水訓練ができる放水壁や、救命講習会などに活用できる研修室も新設されることとなり、救急・防災拠点として、しっかりと整備を進めてまいります。

5点目は、来年夏に開催される東京2020(ニーゼロ ニーゼロ)オリンピック聖火リレーの蕨市通過決定について、ご報告申し上げます。東京オリンピック聖火リレーの蕨への誘致については、市長として、2年以上前から、戸田市の市長とも連携して、埼玉県などに繰り返し要望するなど、積極的に取り組んでまいりましたが、去る6月1日、大会組織委員会からリレールートの発表があり、聖火リレーが蕨市を通過することが正式に決定いたしました。聖火リレーは、来年3月26日の福島県を皮切りに、全国857市区町村で実施され、埼玉県は7月7日から3日間の日程となっています。ルートの詳細は公表されておりませんが、蕨市は初日の7月7日に、川口市に続く第2区間として、旧中山道「蕨宿」の街並みを通って戸田市へ、という概要となっております。私どもの要望がみのり、東京オリンピックの聖火リレーが、蕨市に来ることが決定したことを、市民の皆さんとともに喜び合いたいと思います。 今後、埼玉県聖火リレー実行委員会において作業部会を設け、準備を進めていくことになりますが、聖火リレーを通して、蕨の希望ある未来に向けて、子どもたちをはじめ、多くの市民の皆さんが、オリンピック・パラリンピックを身近に感じ、心の記憶、レガシーとなるよう、取り組んでまいります。

以上、就任の挨拶と市長報告を申し上げましたが、私は、今回の選挙を通じて、市長就任以来、住み良い蕨のまちづくりが前進してきただけでなく、市民の皆さんとの心の触れ合いが、大きく広がってきたことを改めて実感いたしました。蕨市に越してきた方から、最近、「蕨は住み心地が良いですね」と言う言葉を聞く機会が多くなりましたが、それは、子育てや教育、医療や介護の充実など、蕨のまちづくりの成果であるとともに、市民と行政、とりわけ、市民の皆さん同士の心の通い合い、ご近所のあたたかさ、が、蕨のまち全体の住み心地の良さにつながっているのではないか、と感じております。そんな、歴史、文化、コミュニティの豊かさと利便性の高さを併せ持つ日本一のコンパクトシティ蕨を、「あったか市政」第2ステージで、安心と希望にあふれ、住み心地ナンバー1(ワン)と言えるまち蕨に、必ず、発展させていきたいと決意をしております。 私は、これからも、市長として、また、無所属・全市民の代表として、7万5000市民の幸せと生まれ育った蕨の限りない発展に向けて、全力を尽くしてまいります。
市議会並びに市民の皆さんには、どうか、この素晴らしい蕨のまちづくりに、なおいっそうのお力添えをいただきますよう、心からお願い申し上げ、4期目の市長就任の挨拶及び市長報告とさせていただきます。ありがとうございました。

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