高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施について
高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施について
後期高齢者に対する健康支援は、「生活習慣病等の発症や重症化予防」及び「心身機能の低下の防止」、「筋肉量の減少を主因とした低栄養や口腔機能、運動機能、認知機能の低下等のフレイル(※1)予防」に着目した対策が必要です。
蕨市では、令和4年度から高齢者の保健事業と介護予防について、医療保険課、健康長寿課、保健センターの3課(所)が一体となり、埼玉県後期高齢者医療広域連合や地域の関係機関等と連携して、高齢者に対する健康支援に取り組んでいます。
※1 加齢とともに心身の機能が低下してきて、毎日の生活を送るのに不自由はありませんが、そのままでは介護が必要になる危険性が高い状態になることがあります。これを「フレイル」といいます。フレイルは、いわば「健康状態」と「介護が必要な状態」の中間地点です。介護が必要な状態になると、もとの状態に戻ることは非常に難しくなりますが、フレイルの段階で対策を行えば健康な状態を取り戻すことは十分に可能です。そのためにはフレイルの兆候にいち早く気づいて、生活習慣を改善していくことが重要になります。
目的
「健康寿命の延伸」がこの取組の目的です。
実施する健康支援
1、個別的支援(ハイリスクアプローチ)
保健師等の医療専門職が一人ひとりの状況に応じて支援します。
糖尿病性腎症重症化予防の取組
健診等の結果をもとに対象者を選定し、個別に案内を送付します。
健康状態が不明な高齢者の状況把握の取組
前年度に医療、健診ともに未受診であり、介護保険の利用もない人の健康状態や日常生活の変化を把握し、必要に応じて健診や健康づくり、介護予防に関する支援を行います。
対象者には、例年8月に「フレイル予防のための質問票」を送付しますので、質問票の回答、返送のご協力をお願いします。
質問票の回答結果から健康状態が心配な人や質問票が未回答の場合は、医療専門職が各ご家庭に訪問し健康状態の確認を行わせていただきます。
2、集団的支援(ポピュレーションアプローチ)
健康長寿課における一般介護予防事業「からだ健康チェック会」・「フレイル予防教室」
各地域包括支援センターのサロン等における健康教室(栄養など)
対象者
蕨市に住民票がある75歳以上の後期高齢者(後期高齢者医療被保険者)です。ただし、集団的支援(ポピュレーションアプロ―チ)に関しては、後期高齢者に限らず65歳以上の高齢者としています。
やってみよう!フレイルのチェック
「フレイル予防のための15の質問」にて、ご自身やご家族の健康状態をチェックしてみましょう。
星の数が2つ以上になるとフレイルの兆候があり、注意が必要です。
フレイルを防ぐために、「おうちでできる健康生活」のリーフレットをぜひご活用ください。おうちでできる手軽な運動や健康づくりのポイントを紹介しています。
後期高齢者の皆さんにお願いしたいこと
みなさんは、年に1回健康診査を受けていますか?
「定期的に病院を受診していたり毎月お薬を飲んでいるから、健康診査は受けなくて大丈夫!」と思われるかもしれませんが、健康診査は、病気の早期発見だけでなく自分自身の健康状態を正確に知り、持病の重症化予防に向けた生活改善にも活用することができます。
もし健康診査で何かしらの病気が見つかったとしても、早期治療をすることができれば、体の負担や時間、医療費を最低限に抑えることができます。
また、健康診査を受けることで、健診結果をもとに、一人ひとりの健康状態に合わせたアドバイスを医療専門職が行うことができ、より良い生活習慣を整えることにもつながります。
人生100年時代といわれる中、できるだけ長く、自立した健康的な生活を送るためにも、毎年1回は健康診査を受け定期的に自分自身の健康状態を確認しましょう。
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このページに関するお問い合わせ
市民生活部医療保険課長寿医療係
〒335-8501 埼玉県蕨市中央5丁目14番15号
電話:048-433-7503
医療保険課へのお問い合わせは専用フォームへのリンク