塚越稲荷社

ページ番号1003473  更新日 令和1年11月23日

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所在地:蕨市塚越3-2

写真1
塚越稲荷社

塚越稲荷社は、塚越3鎮守の1つで、「東の稲荷」とも呼ばれています。

創建年代は明応年間(1492~1501)と伝えられています。
社殿は6メートルほどの塚の上にあり、「塚越」の地名の由来になった塚といわれています。
境内には、蕨の織物業を発展させた「高橋新五郎」と妻「いせ」を祀った機(はた)神社や、塚越稲荷社の別当を務め、足立坂東三十三箇寺の33番札所の定正寺(じょうしょうじ)観音堂など様々な文化財が残されています。

〔定正寺は明治4年(1871)に廃寺となりましたが、観音堂だけが残されています。〕

塚越稲荷社本殿(つかごしいなりしゃほんでん) 市指定文化財

写真:本殿

塚越稲荷社本殿は、一間社流造り、屋根はこけら葺きで、全体に赤色塗装がされています。
蟇股(かえるまた:社寺建築で荷重を支えるための部材)・肘木の絵様などから、江戸時代中期の建築物だと思われます。

〔※一般公開はしていません〕

猿田彦大神碑(さるたひこたいしんひ) 市指定文化財

写真:猿田彦大神碑

塚越稲荷社境内にあるこの石塔は、文政13年(1830)に田村善太郎らが造立したものです。

道を守る神様の猿田彦(さるたひこ)を祀っており、石塔の両側面には、川口の芝・鳩ヶ谷・戸田・江戸への道しるべが刻まれています。
また、この石塔は、蕨宿の石工として有名な「卯之助(うのすけ)」の作品の1つです。

天満宮本殿(てんまんぐうほんでん) 市指定文化財

写真:天満宮本殿

天満宮本殿は、塚越稲荷社本殿左脇の覆屋(おおいや)の中にあります。一間社流れの見世棚造り形式で、長押〔なげし:柱と柱をつなぐ水平材〕の形や身舎桁の背を切り落としていることなどから、安土桃山時代から江戸時代前期の建築物だと思われます。

この本殿内には、蕨市指定文化財の「木造天神座像」が納められています。

〔※一般公開はしていません〕

木造天神座像(もくぞうてんじんざぞう) 市指定文化財

写真:木造天神座像

この像は、塚越稲荷社末社の天神社のご神体で、蕨市指定文化財「天満宮本殿」に納められています。像主は、学問の神様「菅原道真(天神様)」。

頭や体などの主要部分は一木から造られ、束帯(そくたい)で冠をかぶり、畳座に座った姿で彩色されており、室町時代末期から江戸時代初期の作と思われます。

〔※一般公開はしていません〕

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