錦町土地区画整理事業
本地区は、JR京浜東北線蕨駅より西に約1.5キロメートルの距離に位置し、北は国道17号、南は戸田市、西はさいたま市に接した面積約85ヘクタールの区域で、東京の通勤圏にあったことから、早くから住宅が密集していました。しかし、幅員4メートル未満の狭隘な道路が多く、また、汚水、雨水の下水道施設も未整備であるなど、公共施設の立ち遅れが目立っていました。
それに加え、のちの昭和60年に開業するJR埼京線の駅勢圏にも入ることから、農地の宅地化や工業地域への住宅の浸食など、人口増加による無秩序な市街化の形成が懸念されていました。
このようなことから、本地区は、公共施設の早急な整備改善などを図るため、昭和40年代に入り土地区画整理事業の立ち上げの機運の高まりを受けて、昭和44年4月28日に都市計画決定、昭和58年9月6日に事業計画決定を行い、錦町土地区画整理事業はスタートしました。
その後、本地区は、土地区画整理事業によって、適正な土地利用が図られるとともに、道路、公園、下水道などの都市基盤の整備も進み、良好な居住環境が整うなど、快適で暮らしやすいまちづくりを継続して推進しています。