新市指定文化財(令和7年3月26日指定)
新たに文化財が指定されました
指定文化財47 旧定正寺観音堂奉納額〈俳諧及び狂歌奉納額・聖観世音菩薩立像縁起奉納額〉(きゅうじょうしょうじかんのんどうほうのうがく はいかいおよびきょうかほうのうがく・しょうかんぜおんぼさつりゅうぞうえんぎほうのうがく)

1.俳諧及び狂歌奉納額 一面
所在地:蕨市塚越3-2-19〈塚越稲荷社奉賛会〉
年紀:明治15年(1882)
法量:額縁・縦52.7センチメートル×横166.1センチメートル 内法・縦39.6センチメートル×横153.5センチメートル。
杉板七枚矧ぎで、右に木蓮・牡丹・枝を広げる花の絵が描かれます。落款が捺されており、俳諧三十三句と狂歌十六首が連なっています。作者の中には、塚越村に多く見られる姓も含まれており、明治前期にこの地域で文芸活動が行われていたことがわかる貴重な資料です。
2.聖観世音菩薩立像縁起奉納額 一面
所在地:蕨市塚越3-2-19〈塚越稲荷社奉賛会〉
年紀:明治27年(1894)
法量:額縁・縦50.0センチメートル×横153.0センチメートル 内法・縦38.5センチメートル×横141.0センチメートル。
ケヤキ板の十枚矧ぎで、右端には聖観世音菩薩立像と願主である髙橋源太郎休山が描かれます。画は雲泉筆、書は東川満佐筆。定正寺の本尊である「木造聖観世音菩薩立像(蕨市指定有形文化財)」の由来を記したものです。
二面とも挿画や筆跡に破綻がなく、美術的にも優れた作品であり、大変貴重な民俗資料です。
また、定正寺は明治4年(1871)に廃寺。現在は塚越稲荷社境内に観音堂のみ残されており、この二面の奉納額は、観音堂に納められています。
〔※一般公開はしていません〕
参考文献:青木義脩「≪令和6年度 蕨市新指定文化財≫ 旧定正寺観音堂奉納額」『蕨市立歴史民俗資料館研究紀要』第23号、2026年

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