機織図絵馬(市指定文化財)
所在地:蕨市中央5-17
市指定文化財
この絵馬は、明治35年に蕨町(当時)内の機屋が商売繁盛を願って奉納したものです。
画面を4分割し、糸染めから製織、織物の製品検査・販売までの作業工程を描いています。
画面を分割して作業工程を詳細に描いた絵馬は、現在のところ埼玉県内では確認されておらず、大変珍しいものといえます。
この絵馬に描かれた作業風景から、明治時代中頃には高機の製織能力を向上させたバッタン(飛杼装置)が蕨周辺に普及していたこと、海外の安価で効率の良い化学染料が色染めに盛んに用いられていたことを読み取ることができ、綿織物業で栄えた蕨の歴史を知るうえで、大変貴重な資料です。
また、販売直前の製品検査の描写は非常に珍しいものであり、当時の織物業者の企業努力を知るうえでも貴重な資料といえます。
〔※一般公開はしていません〕


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