庚申塔(板倉家)(市指定文化財)

60日に一度めぐってくる庚申の日に、長寿を願って徹夜して過ごす行事を庚申待ちといいます。
江戸時代以降盛んに行なわれ、結成された庚申講の講中により造立された庚申塔(こうしんとう)は、全国各地に見られます。
板倉家庭内にあるこの庚申塔は、寛政4年(1792)に七良右衛門が願主となり、庚申講中21人によって造立されたもので、正面には、青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)・邪鬼(じゃき)・三猿〔見ざる・言わざる・聞かざる〕などが浮き彫りにされています。
台座には、体内に住む三尸(さんし)という虫が、人間の寿命を縮めるという道教の教えにちなんだ「三彭(さんぽう)」の銘文が刻まれています。
また、塔の左側面と台座正面には、川口市の善光寺への道しるべが刻まれています。
〔歴史民俗資料館で複製を展示しています〕
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
教育部歴史民俗資料館
〒335-0004 埼玉県蕨市中央5丁目17番22号
電話:048-432-2477
歴史民俗資料館へのお問い合わせは専用フォームへのリンク