河鍋楠美さんのご逝去について(市長メッセージ)

ページ番号1013357  更新日 令和8年10月28日

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 公益財団法人河鍋暁斎記念美術館の理事長・館長であられた河鍋楠美さんの訃報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。
 河鍋楠美さんは、幕末から明治にかけ、世界的に活躍した絵師、河鍋暁斎の曾孫、その娘の絵師、暁翠の孫として、東京・台東区にお生まれになり、昭和19年に疎開のため、蕨にお住まいなりました。空襲のなか戦火から3000点に及ぶ作品を守り抜き、その後、蕨眼科院長として長年にわたり地域医療にご貢献をいただくとともに、暁斎の作品を多くの人に知っていただき、後世に伝えたいとの願いから、昭和52年に蕨市南町のご自宅を改修し「河鍋暁斎記念美術館」を開館されました。以来、国内外での暁斎、暁翠の展覧会の開催や海外に流出した作品の収集、研究誌の発行など、精力的に活動を展開され、特に平成5年には、イギリス大英博物館において日本人画家として初となる個展「Demon of Painting The Art of Kawanabe Kyosai」の開催に尽力をされるなど、改めて暁斎の作品の価値を日本国内、世界に広げられ、美術界において真に大きな足跡を残されました。その功績により、本市のけやき文化賞をはじめ、埼玉文化賞、瑞宝双光章など数々の受賞も受けられています。
 地元への思い入れも深く、平成27年には、蕨市と連携協定を締結いただきましたが、まちの大切な地域資源である河鍋暁斎記念美術館を、美術や生涯学習、まちづくりなどで連携を図り、暁斎によるまちづくりを進めてまいりました。蕨市は、中山道の宿場町としての歴史や文化の薫り高いまちですが、市民の皆さんに対して、惜しみなく暁斎の魅力を伝え、堪能する機会をいただき、蕨の芸術・文化の振興の多大なるご貢献をいただきました。
 生前のお元気な姿を思い起こすと、本当に寂しく、偉大な方を失った悲しみは絶えませんが、河鍋楠美さんが生涯をかけて守り、伝えてきた暁斎の作品の魅力は、これからも市民の心に息づき続けるとともに、引き続き、記念美術館様と連携して、暁斎によるまちづくりを進めていきたいと思います。
 あらためまして、市民を代表して、ご生前の功績に対して深甚なる敬意と感謝を表するとともに、謹んで哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈りいたします。

令和8年10月28日
蕨市長 賴髙 英雄

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