平和行政

ページ番号1002996  更新日 令和6年3月8日

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平和都市宣言(昭和60年9月9日原文)

昭和20年8月、広島、長崎に人類初の原子爆弾が投下され、早くも40年の歳月が流れました。
その間、唯―の被爆国である我が国は、恒久平和を崇高な理念として憲法に掲げ、自由と正義を愛し、世界平和に寄与してきました。
しかるに今、世界の超大国を中心とした核保有国が競って核軍備拡充を図っていることは、まことに脅威であり、この核軍拡競争に対して、世界のいたるところで、平和希求の叫びがとみに高まりつつあります。
このような国際情勢の中で、戦争は人間が起こすものであり、また人間の力によってこれを防ぐことができることをしっかりと心に刻み、平和で豊かな社会を次の世代に引き継いでいくことが、現代に生きる我々の責務であると考えます。
私たち蕨市民は、平和憲法の精神を守る立場から、非核三原則が厳守されることを強く希望し、世界のあらゆる国の核兵器の速やかな廃絶を願うものであります。
蕨市は、市民の平和を願う心を結集し、ここに「平和都市」であることを宣言いたします。

昭和60年9月9日 蕨市

平和之母子像建立

写真1
平和之母子像

私たち蕨市民は、いつの時代でも平和の中で、家族みんなが健康で、母と子が地域社会の愛情に支えられて、温かい家庭生活が送れることが、何より幸せであることと考えています。
しかし、この世にあの恐ろしい核兵器が存在する限り七万市民が等しく希う真の平和はむなしいものとなっています。
そこで、蕨市は昭和六十年九月、終戦四十周年を記念して、この美しい地球から核兵器といたましい戦争をなくしすべての生命が平和の中で育まれていくことを願い、平和都市を宣言しました。
私たちは、この宣言によって戦争の恐ろしさを、後世に伝えていかなければならない責務と平和への思いをあらたにしたのであります。
このたび、平和の砦を築きあげるために建立した平和之母子像は、彫刻家岩田健氏の手によって刻まれたもので戦争を知らない世代にこれらのことを語り継ぎ、地球より重い命を守っていくことを、ここに誓ったのであります。

昭和63年4月3日

平和祈念碑設置

写真2
平和祈念碑

かつて蕨市は、第二次世界大戦中の昭和20年、三度にわたって空襲を受け、多くの尊い生命が犠牲になりました。戦争の悲惨さというものは、決して忘れてはならないことであります。私は、この戦争の恐ろしさや悲惨さというものを知らずして、今日の平和の尊さを理解することはできないと考えております。
ユネスコ憲章にある「戦争が人の心のうちからはじまる以上、平和の防備が築かれるのも、人々の心のうちにおいてでなければならない」ことを心に刻み、戦争を知らない世代に戦争の恐ろしさと平和の尊さを語りついでいくことが大切であります。今年(平成7年のこと)は、戦後50年目の節目の年であり、また、蕨市が市民の平和を願う心を結集し、「平和都市宣言」をして10年目に当たります。
そこで、二度と戦争を繰り返さない恒久平和の誓いとして、春日公園に平和祈念碑を設置することといたしました。この平和祈念碑は、「平和祈念碑設置懇談会」や広報蕨を通じていただいた市民の皆様の貴重なご意見をもとに、彫刻家田中毅氏の手によって、蕨市民の平和を祈る心をかたちとして刻んだもので、市民の皆様に愛され、親しまれるよう念願して止みません。

平成7年8月15日

平和首長会議加盟

写真3
平和首長会議 加盟認定証

平成20年3月18日、蕨市は、広島市長の呼び掛けに応じ、平和首長会議に加盟しました。この会議は、共に核兵器廃絶への道を切り開こうと国境を越えて連帯する世界の都市により構成される機構(国連経済社会理事会登録NGO)であり、世界の多くの国と地域の都市が加盟し、今も加盟都市は増え続けています。蕨市は、世界の都市と連帯し、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現に向け、力を尽くしてまいります。
※加盟当時の名称は、「平和市長会議」(平成25年8月6日付けで「平和首長会議」に名称変更)。

平成20年3月18日

平和都市宣言塔設置

写真4
平和都市宣言塔

この塔は、昭和60年9月9日の定例市議会において、核兵器のない世界の平和を希求する市民の心を結集した「蕨市平和都市宣言」が議決されてから25年が経過することを記念し、蕨市が平和都市であることをアピールするとともに平和への誓いを発信し続けようと設置したものです。これまで多くの市民の皆さんから長年にわたり平和都市宣言塔設置の要望をいただくとともに、昨年度(平成21年度のこと)中には、平和行政推進のためにと、200名を超える市民の皆さんから、総額76万円もの寄付が寄せられました。また、設置場所は、東日本旅客鉄道株式会社の協力により、多くの人に平和都市宣言を発信することができる蕨駅西口広場内の円形花壇の中となりました。形状は、高さ2m80cm、横幅42cm、厚さ9cm、中心部分にふくらみを持たせたステンレス製で、塔の正面には蕨市平和都市宣言の全文を刻んだ銘板を設置しました。また、夜間でも目に留まるようライトアップしています。

平成22年9月17日

被爆アオギリ二世植樹

写真5
被爆アオギリ二世

戦後70年・蕨市平和都市宣言30周年を記念し、平成27年8月6日、広島の被爆アオギリ二世を市民公園の友好の鐘の隣に植樹しました。(※アオギリの育成状態を鑑み、現在、別所にて養生中となっております。)親木のアオギリは、昭和20年8月6日、爆心地から1,300メートルの距離で被爆し、幹半分が焼けてえぐられながらも焦土の中で芽を吹き返し、人々に生きる勇気と希望を与え、現在は平和記念公園に移植されています。植樹した苗木は、このアオギリの種から発芽したものを平和首長会議をとおして譲り受けたものです。市ではこの被爆アオギリ二世を平和のシンボルの一つとして大切に育て、引き続き市民の皆様とともに、平和で豊かな社会を次の世代に引き継ぐ取組を進めてまいります。

平成27年8月6日

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