蕨の水道の歴史
蕨は昔から、わずかな掘削で豊富な水が得られましたが、浅井戸の水質悪化と人口増加による井戸枯れ、さらには不十分な防火用水設備という状況下において、昭和20年代後半から、町民の水道設置を望む声が高まりました。
昭和31年6月には総勢20名の水道委員が委嘱され、同年9月の町議会において、水源地として現中央浄水場(中央2丁目10番)が選定され、即座に事前準備も終了し施工準備が整いました。
昭和32年3月29日付で水道事業が国から認可され、3カ年計画の事業が開始されました。初年度(昭和32年度)には第1号取水井戸を、翌33年度には浄水場を建設し、34年度に町内給水という予定でありましたが、町民の要望は強く、1日も早い給水の実現を目指すために、計画年次を繰り上げて工事を行いました。
昭和33年2月には、計画路線7路線に3路線を追加した10路線、総延長13,364メートルの配水管布設工事が竣工し、上水道事業認可から1年を待たずして給水可能な施設を完成させました。
そして、昭和33年4月6日に給水が開始され、その後、給水開始1年で、給水戸数5,495戸、給水人口22,599人で普及率50.6パーセントとなりました。
その後昭和38年には、塚越浄水場が完成し、年次計画に従って配水管布設工事を進めた結果、昭和51年3月には蕨市全域で給水可能となり、普及率100パーセントとなりました。
平成9年には水道施設すべての耐震化診断を実施し、耐震性に劣る塚越浄水場の改修を平成15年度に着手、平成20年6月に完成しました。また、引き続き中央浄水場の改修工事が平成20年8月に着手し、平成22年10月に完成しました。
平成24年6月からは中央浄水場の電気機械設備更新を開始し、平成28年3月に完了しました。この設備更新に伴い、浄水場や取水井などの集中監視制御を開始しました。
また、危機管理対策として、非常用自家発電設備を平成30年3月に9号取水井、令和2年3月に7号取水井に設置しました。
- 昭和32年2月
- 水道事業設置が厚生大臣から認可される
- 昭和32年4月
-
水道施設の起工式開催(第1浄水場建設、水源深井戸2井)
- 昭和33年1月
- 給水申込受付開始
- 昭和33年3月
- 水道通水式
- 昭和33年4月
-
水道創設事業第1期完成 給水開始
- 昭和37年12月
-
第1次拡張改良工事着手(第2浄水場建設、水源深井戸7井)
- 昭和38年7月
-
第1次拡張改良工事完成(水源深井戸9井となる)
- 昭和42年4月
-
第2次拡張改良工事着手(配水池1池、配水管布設)
- 昭和44年3月
- 第2次拡張改良工事完成
- 昭和44年4月
-
第3次拡張改良工事着手(第1浄水場全面改修、配水池2池、配水管布設)
- 昭和47年3月
- 第3次拡張改良工事完成
- 昭和47年6月
-
浄水場名称変更(中央浄水場、塚越浄水場)
- 昭和49年1月
-
水道1舎開設(市役所からの移転)
- 昭和51年3月
- 水道給水普及率100パーセントとなる
- 昭和60年4月
- 4水施設3カ年整備計画に着手
- 昭和63年3月
-
浄水施設3カ年計画完了
各設備改良(次亜塩素酸ソーダ液注入設備、主変圧器、配水ポンプ(水中ポンプ)、配電盤、自家発電設備)
- 平成元年4月
- 老朽管更新事業に着手
- 平成11年4月
- 水道庁舎及び中央浄水場改修工事完了
- 平成12年5月
- 給水車購入(容量2,000リットル)
- 平成15年12月
-
塚越浄水場改修工事着手(配水池3基)
- 平成20年6月
- 塚越浄水場改修工事完成
- 平成20年8月
- 中央浄水場改修工事着手
- 平成22年10月
- 中央浄水場改修工事完成
- 平成23年4月
- 直結増圧式給水を導入
- 平成24年6月
- 中央浄水場電気機械設備更新開始
- 平成25年3月
- 蕨市水道ビジョン策定
- 平成28年3月
- 中央浄水場電気機械設備更新完了
- 平成28年4月
- 浄水場や取水井などの集中監視制御開始
- 平成30年3月
- 9号取水井に非常用自家発電設備を設置
- 令和2年3月
- 7号取水井に非常用自家発電設備を設置
- 令和5年3月
- 蕨市水道事業ビジョン策定
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
水道部業務課
〒335-0004 埼玉県蕨市中央2丁目10番6号
電話:048-431-3507
水道部 業務課へのお問い合わせは専用フォームへのリンク