姉妹都市　アメリカ合衆国エルドラド郡

1975年（昭和50年）に姉妹都市を締結

1974年（昭和49年）、エルドラド郡プラサビル市より、マーナ・ハンセス女史が郡議会の姉妹都市締結申し入れの議決書を持って来蕨されました。それはアイゼンハワー元アメリカ大統領が推奨している「人と人とのまじわりプログラム(People-to-People　Program)」に添ったものでした。当時の金子吉衛市長は、市議会で協議の上、一度先方を見聞して来る事になりました。
当時の市議会議長・坂本好徳氏と今井良助氏の2名が特命を受け訪米。（訪米は、坂本氏、今井氏、早乙女氏の3名）1週間にわたりエルドラド郡をつぶさに見て、話を聞き、人々の素朴で暖かい心に触れるとともに、郡議会議長トーマス・スチュアート氏、プラサビル市長マイケル・ピータセン氏以下、多数の要職にある人々と会い、蕨市と姉妹都市締結への強い希望を持っていることを知り、深く感銘を受けました。
また、次々と案内された場所が蕨市と比べて大変雄大であり、西部開拓時代からの歴史ある場所、物、人達で意義深いものでした。特にプラサビル空港に於いて当地高校生のブラスバンドが「君が代」を演奏し出迎えを受けた時は感涙に挨拶の言葉も途絶えがちだったそうです。
これらの事をすべて、金子市長に報告し、翌年の1975年（昭和50年）3月、市議会に於いてエルドラド郡と蕨市の姉妹都市締結が議決されました。マーナ・ハンセス女史が持参した「エルドラド郡評議会決議・第350-74号」には、『エルドラド評議会は、ここに米国と日本の両大国間に相互の親善友好と理解を創造する目的のために「人と人とのまじわりプログラム」を通じて姉妹都市としてエルドラド郡と提携されるよう政府と蕨市民に懇請するものであります。 (中略)この決議の写しは蕨市長、蕨市議会議長、アメリカ地方自治体協会、合衆国州庁、日本大使館に送付します』と、記述されてありました。これに従い双方の間で訪米、訪日は回を重ね親交を深め、蕨の人々もアメリカの友人が沢山出来て国際親善に力を注いで来ました。
（現・姉妹都市協力会顧問・坂本好徳氏の報告書を基にまとめてあります）

1976年（昭和51年）に蕨エルドラド姉妹都市協力会が発足

エルドラド郡との姉妹都市締結を受け、翌年の1976年（昭和51年）に蕨・エルドラド郡姉妹都市協力会が発足しました。市民が中心となった草の根交流の始まりです。
同年7月には36名の訪問団がエルドラドを訪問し、友好を深めました。1977年には52名の郡民が蕨を訪問。以降、市民が中心となった相互の交流が続けられています。

2015年（平成27年）に協力会と協働で、姉妹都市締結40周年（平成27年）事業を開催

1975年（昭和50年）3月に姉妹都市を結び、相互の市民交流を続け、2015年（平成27年）に蕨市と蕨・エルドラド姉妹都市協力会と協働で「姉妹都市締結40周年記念事業」を実施しました。
エルドラド郡からは、ブライアン・ヴィアキャンプ郡議会議長（訪問団代表）、パトリシア・ボレリープラサビル市長、ラッシェル・ヴィアキャンプPTP代表をはじめとする38名の郡民が蕨を訪問し、40周年を祝いました。
平成27年

• 10月29日　郡民が蕨市に到着
• 10月30日　ウエルカムパーティ
• 10月31日　姉妹都市締結40周年記念式典
  ハロウィンに参加
• 11月1日　会津若松訪問（～2日）
• 3日　宿場まつりに参加
• 5日　京都訪問（～7日）
• 8日　さよならパーティ
• 9日　帰国

国際青少年キャンプを開催

市民どうしの交流が続けられるなかで、蕨市は、2004年（平成16年）に国際青少年キャンプを開催。蕨、エルドラド郡、そして、蕨と友好都市であるドイツ・リンデン市、ふれあい交流協定を結ぶ群馬県片品村の青少年たちが一堂に介し、寝食をともにしながら、文化やスポーツなどを通じた交流を図りました。
キャンプは友好都市、ドイツリンデン市からの招待を受け2000年に参加。蕨では、2004年以降エルドラド郡やリンデン市と話し合いをしながら、キャンプを開催しています。2007年、2011年、2016年はエルドラド郡での開催となり、蕨の青少年が訪問しました。

アメリカ合衆国エルドラド郡について

エルドラド郡は、アメリカ合衆国カリフォルニア州の中央部、シェラネバタ山脈のふもとにあり、森と湖に囲まれた地域です。総面積は4,631平方キロメートルで、蕨市のおよそ900倍。人口は、約16万人。郡庁所在地はプラサビル市。気候は、冬は冷涼で雨が多く、夏は暖かく大半は乾燥しています。